予防分野, 低用量ピル

【予防分野】低用量ピルの新しい服用法

◇ 低用量ピルの新しい服用法

初めて低用量ピル(以下、ピル)を服用する場合、月経初日から服用を始めます。
低用量ピルの新しい服用法(月経初日以外に服用開始する場合と2日以上飲み忘れた場合の対処法)についてご紹介します。

● ピルの服用法に関する新しい基準

服用開始日について 
低用量ピルの添付文書には、「月経初日に服用開始すること」と記載されています。
WHOの基準(2002)によると、他の日から開始することもできます。

1.月経開始後5日目以内なら低用量ピル服用を開始できる。この場合、他の避妊法の併用は不要。
2.妊娠していないことが確実ならば他の日から開始してもよい。この場合、最初の7日間は他の避妊法を併用する。

1.は「3相性ピルを月経初日に服用開始した群と5日目に服用開始した群を比較した結果、
両群とも排卵が起こらなかった」というデータに基づいています。
2.は「低用量ピルを7日間服用すれば排卵が抑制された(7daysルール)」というデータによります。

● 飲み忘れた時の対処法

1.実薬を1錠のみ忘れた場合
「のみ忘れた次の日にのみ忘れたことに気付く」ということがよくあります。そういう場合は、のみ忘れた分と合わせて2錠を服用して下さい。

2.実薬を2錠のみ忘れた場合
添付文書には、「ピルを2日以上続けて飲み忘れたら避妊効果が期待できなくなるので服用を中止すること」と記載されています。WHOの基準(2004)によると、「実薬を1~2錠飲み忘れた場合、できるだけ早く実薬を1錠服用し、その後は1日に1錠を服用し続ける。他の避妊法の併用は不要」とされています。つまり、2日続けて飲み忘れても中止しなくてよいということです。

3.実薬を3錠以上のみ忘れた場合
少々複雑です。申し訳ありませんが、当院でピルを処方している人に対して直接情報提供します。

その他、当院での応用的服用法
一般的な服用法以外に応用的な服用法が可能です。休薬期間は7日間で、それを超えてはいけません。しかし、休薬期間を短くしても避妊効果は保たれますので、一時的に意図的に休薬期間を短縮してもさほど問題ありません。

応用例1
ピル服用にも慣れ、いつも決まった曜日に月経が来るようになったが、月経が来る曜日を変えたいと思った時 

応用例2
ピル服用中に次の月経を遅らせたい時 

応用例3
低用量ピルを緊急避妊法として使う方法

● 最後に

服用法について、大事なのは何といっても飲み忘れをしないことです。説明書にはあまり詳しく書かれていませんが、飲み忘れに関して当院で最も強調しているのは、休薬期間をあけ過ぎないようにすることです。休薬期間をあけ過ぎると避妊効果が低下して妊娠してしまいます。たとえば、新しいシートを数日以上遅れて開始するとか、3列目の最後の2~3錠を服用しないままさらに7日間休薬するなどということがないように注意して下さい。


レディースクリニックつねざわ【福井市・福井駅東】産婦人科

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