不妊症・不妊治療

【不妊症】男性不妊

◇ 男性側に原因がある不妊症

男性因子による不妊症は不妊原因の約40%といわれています。
原因がはっきりしないものと、何らかの原因があるもの(続発性男性不妊といいます)とがあります。

● 続発性男性不妊の主な原因

1. 精索静脈瘤
2. 染色体異常
3. 精管欠損、精管狭窄
4. 鼠径ヘルニア手術による精管結紮
5. 精巣上体炎
6. 前立腺炎
7. 逆行性射精
8. 停留睾丸
9. 流行性耳下腺炎による精巣炎
10. 放射線被曝

● 精液採取法 精液検査標準化ガイドライン(2003)による

禁欲期間 2日以上(48時間)7日以内
採取回数 1ヵ月以内に少なくとも2回行う。
     2回の結果に大きな差異がある場合はさらに検査を行う。2回の場合はその平均値、3回以上の場合はその中央値を採用する。
採取場所 1時間以内に持参可能なところで採取する。
採取容器 清潔で口径の広いガラスかプラスチック容器を用いる。
採取方法 自慰(マスターベーション)による採取を原則とし、全量採取する。コンドームの使用や性交による採取は原則禁止である。
搬送法  採取した検体は室温から37℃に保温した状態で搬送する。

● 精液検査の基準値(WHO, 2010)

精液量      1.5ml以上
pH        7.2以上
精子濃度     1500万/ml以上
総精子数     3900万以上
精子運動率    40%以上
精子正常形態率  4%以上
精子生存率    58%以上
白血球数     100万/ml未満

速度が速く直進する精子 Progressive motility (PR)
速度が遅い、あるいは直進性が不良な精子 Non-Progressive motility (NP)
精子運動率の基準値はPR+NPが40%以上、PRが32%以上

正常精液
乏精子症   精子濃度が1500万/ml未満
       精子濃度が500万/ml未満の場合には重度の乏精子症として扱うことが一般的
精子無力症  速度が速く直進する精子が32%未満
精子奇形症  正常形態精子が4%未満
精子死滅症  精子の生存率が58%未満
無精子症   精液中に精子が存在しない
無精液症   精液が射出しない

精液量が1.5ml未満は精管の閉塞性疾患や逆行性射精の疑い
pH7.2未満は閉塞性無精子症や先天性精管欠損症の疑い
白血球が100万個/ml以上 膿精液症

膿精液症の治療
抗生物質内服により精液量、精子濃度、精子奇形率には変化はなかったが、精子運動率は改善し、
治療効果が認められたというデータが発表されています。


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