機能性出血, 治療分野

【治療分野】よくある機能性出血

◇ よくある機能性出血

● 思春期出血
卵巣の機能が未熟なためにホルモンバランスが乱れておこる出血です。
多量の出血や10日以上長引きそうな出血の場合にはホルモン剤を使った治療が必要になります。
非常に多量の出血のために入院が必要になることもあります。思春期の機能性出血は治療後も再発を繰り返すことが多く、
出血をよく起こす人は月経不順の状態が長く続くことが多いので、そうした場合には定期的な月経不順の治療も必要になります。

● 成熟期出血
成熟期に最も多いのは中間期出血という排卵時期に起こる数日位で自然になくなる少量の出血です。
中間期出血が起こっても排卵障害ではありませんので、中間期出血であると確認できれば治療は不要です。
成熟期でも一時的なホルモンバランスの乱れによって10日から2週間以上出血が続く場合は治療しないとなかなか止血しません。
また、排卵障害が原因で出血する場合には、排卵障害の治療を併せて行う必要があります。

● 成熟期後期~更年期の出血
40歳を過ぎると月経周期が短くなって25日位になる人が増えてきます。
この頃から月経の前に少量の出血があったり、月経後にダラダラと出血が続くことが多くなります。
ともに黄体ホルモンの働きが悪くなることが原因なので出血が長引く時にはホルモン剤で治療します。

● 更年期出血
閉経が近づくと卵巣の働きが急激に悪くなるので、思春期と同様の出血が起こります。
一度に数百cc位出血することもまれでないので、出血が多い場合は早めに産婦人科で治療を受ける必要があります。


レディースクリニックつねざわ【福井市・福井駅東】産婦人科

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