◇ インスリン抵抗性の診断
インスリン抵抗性とは、すい臓から分泌しているインスリンというホルモンが、
その標的とする細胞(筋肉や脂肪)に十分作用しない状態のことです。
当院では、インスリン抵抗性の診断はHOMA-Rという指標を使って判断しています。
HOMA-R=(空腹時血中インスリン値)×(空腹時血糖値)/405 で求まります。
1.6以下で正常、2.5以上で抵抗性ありと判断されます。
糖尿病が進みインスリン分泌が減少してくると有効な指標ではなくなりますが、
空腹時血糖値が140以下の場合はインスリン抵抗性の良い指標になります。
空腹時血中インスリン値が1.5μU以上を示す場合は、明らかにインスリン抵抗性があります。