◇ 排卵障害について
排卵:正常のかたは、月経開始から14日目頃に、卵巣から卵子が飛び出ます。これを排卵と呼びます。
排卵障害:卵子の発育が不十分の場合、排卵が順調に起こらなくなります。これを排卵障害と呼びます。
無排卵症:排卵障害が重症になると全く排卵が起こらなくなります。これを無排卵症といいます。
排卵障害の症状:なかなか排卵しないかたは、月経が不順になったり、月経以外の出血が起きたり、月経が止まってしまったりします。
排卵障害が長引くと不妊症になります。
● 排卵障害の原因
1.脳内に原因があるもの
a.視床下部性
機能的失調:心因ストレス、スポーツ、体重減少、肥満、ピル服用後など。ほとんどの排卵障害はこのタイプです。
器質的失調:脳腫瘍、外傷、X線、脳炎など。極めてまれです。
b.下垂体性:下垂体腫瘍、大出血後の下垂体の異常など
下垂体の腫瘍やある種の薬剤服用によりお産もしていないのにお乳が出る場合があります。この場合排卵障害が起こります。
2.卵巣に原因があるもの
早発閉経:40歳未満で月経が止まってしまいます。
多嚢胞性卵巣症候群:若い方で排卵障害が強いかたにしばしば見られます。
排卵障害の原因を知るための主な検査
1.基礎体温:排卵障害の程度をみるために参考になります。
2.ホルモン検査:下垂体や卵巣からでるホルモンの量を測ります。
3.超音波検査:排卵日の卵巣の形をみると、卵巣の働きがわかります。
4.その他の特別な検査