◇ 生理痛について
生理痛のことを、専門用語では月経困難症といいます。
当院での治療の特色、生理痛の種類、治療法などを紹介します。
● 当院での治療の特色
1)年令、性交経験の有無などに応じた診察、治療を行います。
例えば、性交経験のない中高生ならば、問診と腹部超音波検査を行ってから治療法を提案します。
2)生理痛の原因に応じた治療法の選択肢を提供します。
▼ 明らかな原因がないごく普通の生理痛
▼ 子宮内膜症や何らかの他の病気による生理痛
3)いろいろな内服治療薬があります
鎮痛剤、生理に伴う症状に合わせて処方する薬
低用量ピルと同系統の薬
漢方薬による治療
子宮内膜症の治療薬
◆ 生理痛Q&A
Q. 市販の生理痛の薬が効きません。
A. 産婦人科で月経痛に効く薬をもらって下さい。市販の薬よりもよく効きます。痛みのピークに薬をのむよりも早めにのんでおく方が効果があります。もし、たまにものすごく痛くなることがあるのなら座薬を常備しておくとよいです。救急車で運ばれてくるような強い生理痛でも、座薬を使うと20~30分でかなり楽になります。
Q. 生理中の激痛・発熱に悩まされてます。特に右下腹部・へそ回りの刺すような痛み。その後、発熱(最高38℃)です。ガスもたまり苦しいです。2日は寝込まなくてはなりません。病院で診てもらいましたが、子宮・卵管・卵巣に異常なし。まだ性交の経験はないのですが、菌の検査もして異常なしでした。本当に病気ではないのか心配の日々です。少しでもラクになる方法教えて下さい。 20代 女性
A.非常に重症の月経困難症ですが、月経の時以外にはあまり症状がないのなら特に心配するような病気はないのだと考えましょう。生理痛やその他の症状を我慢し続ける必要はありません。毎月ひどい痛みに悩まされ続けると精神的な影響でさらに痛みが強くなることがあります。あなたの場合には、低用量ピルのような薬や、6カ月間ほど月経を止める治療をお勧めします。原因不明だと思っていても、実はわかりにくい子宮内膜症があるために生理痛が強いということもありますので。子宮内膜症の治療薬をしばらく使った後に低用量ピルを使うという方法もあります。
◇ その他、生理(月経)について
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