◇ 過多月経
年令に関係なく、女性の貧血は過多月経が原因であることが多いです。
検査や治療は年令や結婚を控えているかどうかなどによって少し違ってきます。
・若い女性の場合:まず、出血が止まりにくい病気が潜んでいないかどうかをチェックします(問診だけでもよい)。
内科的な貧血が否定され、過多月経が原因だとわかれば、定期的に貧血の治療を行って経過観察をするか、月経量を減らす治療を行います。
・結婚を控えている場合:妊娠すると貧血がより一層進行するので、妊娠前に貧血を治しておきましょう。
・既に出産を終えた30~40代女性の場合:子宮筋腫や子宮腺筋症による過多月経がよくあります。
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◆ 過多月経のQ&A
Q. 私の生理の量は多いのでしょうか?私は生理の量が多いような気がします。多いかどうかはどうしたらわかりますか?
A. 月経血の中にレバーの様な固まりが混じっている人は平均よりも月経の量が多いということを覚えておいて下さい。血液検査をして貧血だと言われたことはありませんか?内科的な原因がないのに貧血だといわれたのなら過多月経による貧血でしょう。貧血にならないように普段から鉄分が多くてビタミンやカルシウムの多いバランスのよい食事をとるように心がけて下さい。
Q. 生理中に黒っぽい固まりが出ます。そのかたまりの大きさが、手のひらの3分の1程もあります。量の多い時に見られるのですか?
A. 医学的には過多月経という状態です。月経の量というのは他の人と直接比較できないので自分の月経量が多いか少ないかわかりにくいのですが、レバーのような固まりが混じる人は平均よりも月経量が多いといえます。手のひらの3分の1の固まりがあるのならかなり月経量が多い部類に入ります。最近になって固まりが混じるようになってきたのなら月経量が増える病気がないかどうか調べる必要があります。また月経量が多い人は貧血になりやすいので、症状がなくても貧血の検査を受けて下さい。食事は鉄分の多いものをたくさんとるように心がける必要があります。